三回連続で、ビジネスと経営学の歴史を紐解いてゆく「数字か、人か」シリーズ。 今回は三回目。経営学界では、戦略論の分野で、論争のたえないポジショニング派とケイパビリティ派、そこにラーニング学派も参入して百花繚乱の様相に。 一方、現実の経済界では、冷戦の終結とインターネットの普及で、世界はグローバル資本主義一色に染まってゆきました。そしてヘッジファンドも登場、経営者もストックオプションで株主と利益を共有することになり、短期利益や事業拡大に対する株主要求はますます強まります。 そして2008年9月、戦略経営に加速したビジネスの世界を、未曾有のカタストロフィ「世界金融危機」が襲いました。僕自身、金融危機で自社に大きな打撃を受けたこともあり、リーマンショック当日のことは鮮明に覚えています。 この日を境に、資本主義に対する疑問から、新しい経済観が世界から湧きあがってきました。 今回の講義でも、経営史を単なる知識として覚えるのではなく、この流れを疑似体験することで「経営はいかにあるべきか」を深く考えてもらうことに主眼にしてみました。 なお、この講義でも、本人の了解を得て、内容をまとめたコメントシートを掲載させてもらってます。 また、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 ブログ記事では「講義の生スライド」にしていますが、ダウンロード資料では、先頭の「コメントシート」や「質問」などはカットしてあり「講義内容」のみにしてあります。 2019企業経営とトップマネジメントの講義ブログはこちらです。 4. 数字を見るか、人を見るか (1970-1990) 3. 数字を見るか、人を見るか (1930-1960) 2. 経営学の源流を知ろう 1. オリエンテーション
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ソーシャルキャピタルの講義。 前回はソーシャルキャピタルの定義についてお話しました。今回は ソーシャルキャピタルの光と陰 について、いろいろな角度でお話しを進めてみました。 途中、新しい世代の村社会についてのお話のところで、すこし横道にそれてます。「Z世代の特性」を話した上で、この日、講義に出席した470名の学生に「Z世代の新しいルール」をコメントシートに書いてもらいました。 こちらは分析および集計が出来次第、講義およびブログにて、フィードバックしたいと思います。 コメントシートはすごいクオリティのものがいっぱいありすぎて、全部は紹介できないのが残念です。 今回も、dotグラレコ部リーダーのニモのコメントを最後に紹介します。 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 ブログ記事では「講義の生スライド」にしていますが、ダウンロード資料では、先頭の「コメントシート」や「質問」などはカットしてあり「講義内容」のみにしてあります。 また、2019ソーシャルキャピタルの講義ブログはこちらです。 4. ソーシャルキャピタルの基本を学ぼう 3. ソーシャルキャピタルってなんだろう 2. 人のつながりを考えよう 1. オリエンテーション 三回連続で、ビジネスと経営学の歴史を紐解いてゆく「数字か、人か」シリーズ。TBS名作ドラマ「半沢直樹」のモチーフを借りて、東京中央電気という架空の会社の歴史を追いながら、その背景にある経営学と結びつけてます。 今回は二回目。不確実性の時代に入り、企業間の戦いは激化してゆきます。「戦略」「戦術」が経営用語となり、有能な参謀としてボスコンやマッキンゼーのようなコンサルティングファームが台頭しました。 そして、アカデミー界のマイケル・ポーター、ビジネス界のジャック・ウェルチという二人のスーパースターが誕生し、戦略的経営は全盛を迎えます。「勝つことこそ善である」という経営思想が世界に浸透し、進化した科学的管理法「大テーラー主義」がビジネスの世界の常識になりました。 この講義でも、本人の了解を得て、内容をまとめたコメントシートを掲載させてもらってます。 また、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 2019企業経営とトップマネジメントの講義ブログはこちらです。 3. 数字を見るか、人を見るか (1930-1960) 2. 経営学の源流を知ろう 1. オリエンテーション ソーシャルキャピタルの講義。 今回はいよいよ本格的なお話で、ソーシャルキャピタルの定義、特に信頼・規範・ネットワークについて、できるだけわかりやすく噛み砕いてお話してみました。 それと先週ようやく履修者が確定したので、溜まっていた1000枚近いコメントシートに目を通して、今回から講義でのフィードバックを開始しました。 このブログ記事で閲覧できる講義スライドではコメントシート(学生の名前は伏せています)も含めてご紹介し、ダウンロードできる資料からは外すことにしました。 今年はオリジナルシートを使い、イラストなども書きやすくしました。 その結果、すごい創意工夫に満ちたシートがいっぱい登場してきてびっくり。 特に、dotグラレコ部でリーダー格のニモ(経営学科3年生、根本清佳)のコメントシートはホントきれいでわかりやすいので、講義の都度、毎回ブログに入れさせてもらうことにしました。 こんな感じで学生は講義を聴いてくれてます。 ぜひご参考まで。 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 また、2019ソーシャルキャピタルの講義ブログはこちらです。 3. ソーシャルキャピタルってなんだろう 2. 人のつながりを考えよう 1. オリエンテーション 起業論1の第四回目。 今回は「完璧主義を手放す」と「今に集中する」ことをとりあげてみました。 僕は小学生のころから「達成したい」と強く思うことに対して完璧主義になる傾向があり、なんども計画を立て直したりしていました。 それも個人で完結しているうちはいいのですが、組織のリーダーになると話がかわってきます。メンバーに対しても、自分と同じ考え方を強要しがちで、それが組織内のストレスとなり、自分も相手も辛くなってしまう。 幸い、その後もさまざまな困難を経験したことで、今では「現実をそのまま受け入れて、今という瞬間に集中する姿勢」を大切にしています。ちょこまか反省すること多しですが。 この「今という瞬間に集中するあり方」は、グーグルが採用したことで一躍有名になった「マインドフルネス」と同じ考え方ですね。 今回は、自らの経験から「最善主義」や「今に集中する」ことの大切さを体感してもらい、ビジネスに応用できないかを考えてみました。 いいアイデア、思いついたかな? ちなみに、dotグラレコ部でリーダー格のニモ(経営学科3年生、根本清佳)の美しいコメントシートを、本人の了承を得て、ブログに入れさせてもらうことにしました。アイデアもすごい😂 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 また、2019起業論1の講義ブログはこちらです。 3. シンプルにする。本当の目標を知る 2. 感謝する。幸せにする 1. オリエンテーション 今回から三回連続で、ビジネスと経営学の歴史を紐解いてゆく「数字か、人か」シリーズ。TBS名作ドラマ「半沢直樹」のモチーフを借りて、東京中央電気という架空の会社の歴史を追いながら、その背景にある経営学と結びつけてみました。 内容は、前回講義の中心だった「科学的管理法」と「人間関係論」のおさらいをした後に、バーナード、マズロー、マクレガー、ドラッカー。自分のまわりの組織 (部活、サークル、バイト、ゼミ) への応用を考えてもらうことで、経営学を自分ごとしてもらえると思ってストーリーをつくってます。ドラッカーまでの経営史を、自分ごととして体感してもらえたらうれしいな。 次回は1970年以降をおっていきます。 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 また、2019企業経営とトップマネジメントの講義ブログはこちらです。 2. 経営学の源流を知ろう 1. オリエンテーション 人のつながりを「資本」としてとらえる 「ソーシャルキャピタル」(社会関係資本) の講義。 今回、特にお話したかったのは、 数値化による「見えるもの」への過剰な信奉によって 信頼関係や文化といった「見えないもの」が軽視されていることです。 「ソーシャルキャピタル」は「見えないもの」の代表格であり このお話を通じて、学生たちに「本質的な価値」とはなにかを 届けられればうれしいなと思ってます。 次回の講義では「ソーシャルキャピタル」の定義をもとに 「見えないもの」の価値をさらに深掘りしてゆきます。 p.s. 2019年度の履修者数が確定。クチコミで広まって今年は522名。うち42%は経済学部以外からの受講生です。学生たちの熱意に支えられ、同大学最大級のクラスになりました。あわせてLINEグループの人数上限500名もオーバーしちゃいました😅 人気の原動力は、三年間の教授経験で得た伝える技術かな。参考まで、ダウンロードページ「面白い講義で学生の目を覚まそう」にまとめてあります。 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 また、2019ソーシャルキャピタルの講義ブログはこちらです。 2. 人のつながりを考えよう 1. オリエンテーション 4回連続で「自分と人を幸せにするコツ」をつかむ講義。
その第二回目は「シンプルにする。本当の目的を知る」の巻。 その人の時間の使い方は、人生そのもの。 目先にある緊急なものに目がとらわれがち日々の中で、 本当に大切なものは何かを考える講義でした。 本当に大切なものを知るプロセスにおいては、 ポジティブ心理学の父、セリグマン博士が開発した 強み発見ツール「VIA-IS」をベースにしました。 120問に答えることで自分の強みを発見できるツールです。 強み診断ツール「VIA-IS」 http://www.positivepsych.jp/via.html 講義の中では、この強みに対して どのような最適課題が考えられるかを考えました。 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 また、2019起業論1の講義ブログはこちらです。 2. 感謝する。幸せにする 1. オリエンテーション 前回のオリエン後半からはじまった「ターニャの起業物語」をベースに、経営学の源流である「科学的管理法」と「人間関係論」をできるだけリアルに体感してもらうことを目指してみました。 つまらなくなりがちな経営学の講義。でも、ほんとうは、誰しもが悩む「組織の悩みを解決する素晴らしい知恵」が詰まっている学問です。 僕はそれをみんなに「自分ごと」として感じてほしい。そうすれば経営学を学ぶことが楽しくなるからです。それを目指してストーリーを組み立てています。 なお、この講義スライドは こちら からダウンロードできます。 また、2019企業経営とトップマネジメントの講義ブログはこちらです。 2. 経営学の源流を知ろう 1. オリエンテーション 今年は「ソーシャルキャピタル」の話を進める前に、 人のつながりを学ぶ講義を入れてみました。 ソーシャルグラフでいうと、ノード、クラスター、ネットワークに関して。 ・ノード ... 個人 ・クラスター ... グループ ・ネットワーク ... 人脈 それぞれに関して、理論のサマリーを かなり網羅的に紹介しています。 |
著者ビジネス・ブレークスルー大学教授、現役起業家の斉藤徹です。人を幸せにしたいと願う起業家や社会人を育て、一緒に世界をもっと優しいところにする活動をしてます。 アーカイブ
8月 2021
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